ドイターのバックパック背面システム検証
エアストライプシステムとエアコンフォートフレックスライトシステム(ネットタイプ)涼しいか?
こちらは良く聞かれる質問で、説明するとほとんどの人がなるほどと驚かれます。
その驚かれる内容は、いままで体験談で話していましたが、もっと解りやすく説明するために実験をしてみました。
方法はエアストライプシステム
と
エアコンフォートフレックスライトシステム
をローラ台上で背負い、心拍140前後をキープで5分走行するというもの。
このときに実走行に近づけるために、主に背中に扇風機で風を当てて走行前と走行後の背中の体温を測るというのを、各システムを1日2回ずつ、合計4回を2日間で総合計8回にわたり行いました。
結果ほとんどの人が涼しいと思っていたネットタイプのエアコンフォートよりもエアストライプの方が良い結果が出たのです。
下記参照
一日目
エアストライプ | 走行前 | 走行後 | 温度差 |
1回目 | 32.6℃ | 32.8℃ | 0.2℃ |
2回目 | 32.3℃ | 32.4℃ | 0.1℃ |
エアコンフォート | 走行前 | 走行後 | 温度差 |
1回目 | 32.5℃ | 33.5℃ | 1℃ |
2回目 | 32.0℃ | 32.6℃ | 0.6℃ |
二日目
エアストライプ | 走行前 | 走行後 | 温度差 |
1回目 | 33.0℃ | 33.3℃ | 0.3℃ |
2回目 | 33.3℃ | 33.5℃ | 0.2℃ |
エアコンフォート | 走行前 | 走行後 | 温度差 |
1回目 | 32.8℃ | 33.3℃ | 0.5℃ |
2回目 | 33.0℃ | 33.3℃ | 0.3℃ |
温度を計る専用の機械ではありませんので、100%正確な数値結果ではありませんが、4回ともエアストライプシステムが良い数値が出ているのは偶然とは考えにくいです。
この実験の被験者になったスタッフも、背負った瞬間に風の抜けが違うと感じていたので、そのとおりの結果が出たといえます。
この結果の理由としては、涼しいと思われていた システムの背面ネットはランやウォーキング等の背中を地面に対して垂直に立てる使い方では、風が横に抜けてくれるので蒸れにくいのですが、自転車特にロードバイクでは背中を寝かせますので、写真のようにネット部分が隠れてしまい背中の熱気の逃げ場がなくなってしまっています。
一方エアストライプシステムでは、写真のように肩と腰部分が背中から浮かすことができるので、前面から空気が入りやすく後方へ抜けやすいのが涼しさの要因でしょう。
注意しないといけないのはエアストライプシステムでもⅡ型内蔵フレームのないレースやレースX等は、背中がぴったりと密着してしまうので空気が抜けにくいのでご注意下さい。