雨の季節はローラー台を使いませんか?
梅雨入りしたとはいえ、からりとした晴天が続いている大阪です。
今のところは「雨で自転車乗れないんだよね」という声はあまり聞かれないのですが、これから本格的な梅雨に向けて自転車に乗る機会を減らさないための相棒として「ローラー台」を検討している方も多いのでは?
ベックオンでは、いくつかのローラー台をご用意して走行感や使用音などを確かめていただいていますが、今日はちょっと珍しいローラー台をご紹介します。
Wahoo KICKR(ワフー キッカー)
ダイレクトドライブ方式のトレーナーです。
「Wahoo(ワフー)」ってまだ日本に入ってきて間がないので、あまりなじみのないブランドですよね。
フィットネス&ヘルス向けのセンサーやアクセサリを数多く取扱う会社で、専用ディスプレイを備えたものではなくスマートフォンと連携した製品にすることで、より身近にフィットネス製品を楽しむことができる製品設計を目指しているとのこと。2014年より英国の自転車ロードレースチーム「チームスカイ(TEAM SKY)」とスポンサー契約を結び、トレーニングに不可欠な要素の1つであるパワートレーナーの公式サプライヤーになっています。
チームSKYの公式ローラーということで、ロードレース中継などではタイムトライアルの直前までクリス・フルーム選手をはじめスカイの選手が回している姿を見て「知ってるー!」という方もいるかもしれませんね。
ダイレクトドライブ式のトレーナーのメリットはタイヤのすり減りや部屋がタイヤ屑で汚れたりする心配をする必要がないこと。
専用のタイヤを用意する必要もないから、余計な支出が減りますね。
こちら、箱から出すとコンパクトに折りたたまれています。
かなりコンパクトになるので、置き場所は節約できそうです。重量は20kgちょいとかなりずっしりします。
左右に広がる脚の先には高さを調節できる水平調節脚がついています。
また、最初から11速スプロケットが付属してるので11速コンポーネントを使用しているバイクなら何も交換することなくそのままセッティングできるのは楽ですね。
準備は戸惑うことなくすぐにできてしまいます。
さっそく、バイクをセッティングしてペダルを回してみます。
マグネット式に比べてスムーズで自然な走行感。大型のフライホイールなので、加速した状態で足を止めると実走で慣性が働いている時みたいな感じも味わえます。
固定式トレーナーだと負荷を上げていくとタイヤが接地面で滑ったりすることがありますが、ダイレクトドライブ方式なのでスムーズに負荷を上げることが可能。
ずっしりとした本体の重さと水平調節脚のおかげで安定感は抜群。
ドロップハンドルを握ってダンシングでの全力スプリントなんかも問題ありません。
気になる騒音は、フライホイールの「ウィーン」という音。
これだけを注意して聞いてしまうと気になりますが、それほど大きな音ではありません。
人気の世界中のローラー台利用者同士が、仮想空間を一緒にサイクリングすることができるZwift(ズイフト)にもチャレンジしました。
映像の勾配の変化に合わせてトレーナーの負荷が変化します。登坂がはじまるとペダルは重くなるし、下り坂では軽くなり、実走感があって楽しい。
走っている人の後ろにつくとドラフティング効果を感じることもできたりと、かなりリアルな走行感です。
ランニングコストや、ホイール・タイヤの消耗、交換の手間などがメンドクサイという方は、このようなタイヤを外してロードバイクをはめ込むダイレクトドライブ式がおすすめ。