軽く頑丈。最強ブレーキローター スタッフ石井のインプレッション♪

ディスクの外周が波打っているような独特な形状の、WAVEディスクローターを世界で初めて生み出したイタリアンブランド「BRAKING(ブレーキング)」です。軽量化、雨に強い、放熱効果が高く制動力があがる、ハンドリングが軽くなるなどの効果がある画期的なディスクです。
ブレーキング社は1990年にモーターサイクル用のディスクプレーキの製造販売を開始。
1998年ブレーキングの象徴とも言えるWAVEディスクを世界で初めて考案、バイクトライアル用に販売。WAVEディスクはモータースポーツを含め2022年までに140もの世界タイトルを獲得する大きな成果を上げました。現在も世界中のトップライダーをサポートしています。
昨年12月からGIRO、MUC-OFF等を取り扱いしている輸入代理店のダイアテック株式会社が取り扱いを始めました。正確に言うと一昔前に取り扱いを停止していたので復活したという感じです。
今回このディスクローターをベックオンスタッフ石井が使用してみました
ディスクブレーキのバイクに乗り換え約1年半。
コンポーネントはシマノで、当然のようにブレーキローターもシマノを使用していました。
今まで使ったローターは SM-RT800、RT-MT900。
今やロードバイクでも主流になっているディスクブレーキ。私も悩まされているのが下り坂での長時間のブレーキ、急ブレーキ時どうしてもブレーキ異音(シャンシャンという音)がすること…
現行のアルテグラBR-R8170、デュラエースBR-R9270のブレーキは旧型に比べるとクリアランスが10%広がり、かなりマシにはなりましたがそれでも音鳴りは0にはなりません。
その理由はブレーキローターの歪みです。
摩擦で高温になるため熱によってローターに歪みが生じてしまいます。多少の歪みでしょうが、ブレーキクリアランスはわずかなのでどうしても干渉してしまうのです。
代理店であるダイヤテックさんの情報によると、BREAKINGでマウンテンバイクのダウンヒルで使用したが、音鳴りはまったくなくないとのこと。
しかも、現行のデュラエースグレードRT-CL900より厚みが増すのに、軽い!?なぜ??
ということで、実際にシマノRT-CL800、RT-CL900とBRAKINGを実測してみました。
■厚み
シマノRT-CL900 実測1.7mm
BRAKING 実測1.9mm
■重量比較
140mmについてはCL-900より1.7g重く、160mmは5.7gほど軽いという結果となりました。
製造工程のこだわり
シマノのブレーキローターはアルミの芯をステンレスで挟み込みプレス加工され製造されています。
一方BRAKINGのブレーキローターはレーザーカット加工で作られています。
大きなステンレス銅からレーザにて削り出されているので、左右差が均一となります。パッドのあたりもが左右均一になるので、安定したブレーキイングにつながり、片減りを起こすことも少なくなるのです。
WAVE形状のメリットとしては、
- ゴミを自動的に排出してくれる
- 歪みが出にくい
- ブレーキの効きが良い
- パッドの減りが左右均一
ということが挙げられます。
逆にデメリットは
- 値段が高価である
SHIMANO
RT-CL800 6,788円
RT-CL900 9,703円
BRAKING
LIGHTWAVE CENTERLOCK ¥14,960
シマノのDURA-ACE仕様の1.5倍ほどになります - シマノのロードバイク系で使われているものにより厚みが少し増えるので取り付けの際に1からブレーキの調整が必要になる。
- 曲がって(歪んで)しまった時の修正が硬いので大変。(まあ、ゆがむこともあまりないのですが。)
実際に使用してみたインプレッション
通常時のブレーキに関しては、さほど変わりないですが驚くのは下り坂。
第一印象はローターが固いという印象。
高速域からのブレーキ時、ブレーキレバーを握り続けると無駄な力が要らない⁉
凄くダイレクトな感じがして速度調整がしやすいんですよね。
急勾配の下り坂でスピードがゼロになるようなシチュエーション、製造時のレーザーカットのおかげかブレーキパッドがローターにグッと食い込む感じ。←なかなか伝わりにくい表現ですいません…
とっても良いです。
シマノに比べると金額は2倍以上しますが、半年以上(多分10ヶ月くらい)使いこんでローターの摩耗もかなり少ないことが実証されました。
2倍以上持つんじゃないかな?という印象です。
パッドの減りも均等で、長い目で見ればコスパが良いと言えるでしょう。
そして、シマノのローターを使用していた時に悩まされていた「シャンシャン」という音は、
なくなりました。
やっぱり歪みにくいんだと思います。
某有名ユーチューバー2名や金森店長も実際に使用していて、全員高評価です。
元々は自転車よりも重量も重くて更にスピードが出るモーターバイク用のブレーキローターを販売していたということなので、制動力や熱の問題についてのアドバンテージは大きいと思います。
気になる方は店頭で、店長金森、スタッフ石井に聞いてみてくださいね。