すごく滑るよ!ツルツルでツヤツヤのインナーワイヤー
突然ですが、皆さんの自転車、ワイヤーの交換をしたのはいつだったか憶えていますか?
サイクリングを安全に楽しむためには、ブレーキと変速機がストレスなく動く事が肝心ですが、そのためにはワイヤーが良好な状態でなくてはいけません。
そして、そのワイヤーにも拘りの世界があるのです。
ご存知でしょうか、シマノには大きくは4つのグレードのインナーワイヤー(ポリマーコーティングケーブル・OPTISLICK・ステンレススチールケーブル・スチール)が存在します。
インナーワイヤーは、細い糸のような金属の線を撚り合せた構造になっていますが、グレードが上がると素材がステンレスに変わります。
そして、更に上位グレードになると、フッ素やポリマーによるコーティングが施され、より抵抗なくスムーズなワイヤーの“引き”が体感できるようになります。
ところが、このコーティングのお陰で、動作の滑らかさは格段にアップするのですが、アウターワイヤーや塗布するグリスやオイルとの相性、コーティングの剥がれなど、少し神経質になる要素もあります。
そこで、今回はコーティングとは別のアプローチで滑りを良くしたインナーワイヤーをご案内します。
JAGWIRE Pro Slick Polished
こちらは撚り合わせたワイヤーをギュッと引っ張っる事で段差を無くし、強度をアップしています。
さらにその表面を磨き上げる事でツルツルのワイヤーになっています。
コーティングではないため、アウターワイヤーや潤滑剤も好みに合わせて使用する事ができますし、コーティングの剥がれによるトラブルとも無縁です。
剥がれたコーティングは美観を損なうだけでなく、アウターワイヤーの出入り口ではがれたポリマーが溜まったり、STIレバーの中で詰まってしまい、動作不良や、ワイヤー切れを誘発する場合があります。

剥がれてしまったポリマー(これはコーティングされたケーブルから出たものです)
GIANT ULTRASLICK PREMIUM
さらに、GIANTのインナーワイヤーはナノレベルで磨きをかけているので、表面はさらにツルツルでツヤツヤになっています。