夏場の水分補給のしかたについて
梅雨があけ、一気に気温が高くなりました。
暑い日が続けば次第に身体も順応していきますが(暑熱馴化)、急に暑くなった!そんな時は熱中症に要注意です!
先日、私スタッフ武友ランニングイベントに参加したときのこと。
梅雨明けでいきなり暑くなった日で、今日はすごく暑いっ!と思いながら、クールダウンをしていたところ、まだ走っている方が熱中症と思われる症状で倒れてしまいました。
倒れて数分は意識が混濁、やがて意識もはっきりしてきてホッとしました。
熱中症とは、汗や皮膚温度で体温が調整しきれず体温が上昇して、身体に熱がたまってしまう状態です。
熱中症の症状として見られるのが大量の汗、のどの渇き、めまい、吐き気、食欲減退、尿量減少、血液濃度上昇などから始まり、症状がひどくなると全身脱力感、手先の震え、筋痙攣…など生命を脅かすほどの症状となっていきます。
そのためにも、水分補給は大事です。
今日は水分補給についてお伝えしていこうと思います。
運動強度や気温・湿度にもよりますが1時間未満であれば水や麦茶などで問題ありません。
それ以上の運動を行う場合はスポーツドリンクを使用することをおススメします。
大量の汗をかいてしまったときに水のみの摂取となると、体内のナトリウムの濃度が低くなり、利尿作用が働き体調不良を招いてしまうからです。
水分は、一気飲みするよりも少しずつこまめな補給が効果的です。
さて、「スポーツドリンク」と言っても、大きく分けてアイソトニックとハイポトニックの2種類あることをご存じですか?
アイソトニックとは「等張液」を意味し、安静時の体液と同じ濃度や浸透圧で作られています。塩分や糖質の濃度が体液に近い浸透圧のため、水分、糖質、塩分がバランスよく吸収されます。しかし、発汗によって体液が薄くなっていると吸収速度が落ちるので、運動前や後に飲むのが良いとされています。
※ポカリス〇ット、アク〇リアスなど
チャレンジャー
ハイポトニックとは「低張液」を意味し、塩分や糖質の濃度が低めで、安静時の体液よりも低い浸透圧の飲料のことです。含まれる塩分や糖質は低めで、どちらかといえば、経口補水液に近い濃度です。運動による発汗で体液が薄くなっている時は、水分が腸管で速く吸収されるので、運動中や運動直後の水分補給に向いていますが、エネルギー含有量がアイソトニックと比較して少なくなっています。
トップスピード ウルトラミネラルタブレット(甘ったるくないですが、独特の味がします)
グリコ ワンセコンドCCD(500mlで170kcalのエネルギーも摂れる優れもの)
スーパーメダリスト9000
運動前はアイソトニック飲料、運動中はハイポトニック飲料と覚えておくだけで損はありません。
心配な時は、塩飴やミネラルタブレットなどを持参しましょう。
暑熱馴化していないこの時期は、無理な強度は控え少しずつ身体をならしてサイクリングやランニングetcを楽しんでください。
コロナ禍で病院業務もひっ迫している可能性もありますので、出来るだけ熱中症にならないようにしたいものです。
しかし、万一熱中症を疑うようなことがあれば躊躇せずに救急車を呼ぶなど対応しましょう。
熱中症の対処法も確認しておくといざというときに役立ちます。
熱中症の対処方法 ※環境省熱中症予防サイト