凄いフレームがやってきたcinelli KING ZYDECO
「快適な乗り心地…」
「30kmまでの加速が楽に…」
「○○gの軽量化と同時に剛性が○○%アップ…」
こんにちは、スタッフ野村です。
新しいフレームがデビューするたびに、こんなきらきらしたフレーズを耳にしませんか?
もちろんメーカーが研究開発を重ねて、レースシーンでのコンマ1秒を競うために生まれた機材ですから、こういった細かい積み重ねがあってこそ進化を遂げるのでしょう。でも具体的な違いはなかなか分かりにくいものです。
そんな中にあって、今回ご紹介するフレームは、一目みて「これは絶対凄いバイクになるぞ!」と思わせる、非常に尖った一台です。
イタリアの老舗ブランドCINELLI(チネリ)のフルカーボン・グラベルロード KING ZYDECO(キング ジデコ)です。
ドロップハンドルを装着する前提のロードバイクでありながら、太いタイヤ、ブロックタイヤを装着してオフロードも走れるいわゆるグラベルロード。
と言うとこれで話はお終いなのですが、そのグラフィック、ルックスと汎用性の高さから永い間愛されているZYDECOの上位モデルとして登場しただけあって、独特のカラーリング、デザインセンスは脱帽です。
そして、細部に目を凝らすと、ただ走破性を上げる事だけにとどまらず、いかに速く走り、スマートに難所をクリアするか、という事にフォーカスしたハイエンドバイクであることは間違いありません。
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特徴的な下方にオフセットしたシートステーですが、このおかげで47mmの太いタイヤまで許容するクリアランスを保ちながらも、ホイールベースは極端に長くならないようにまとまっているのです。
前輪と後輪の距離が長くなると安定感が増し、ハンドルの操作に気を遣わずにのんびりと走る事ができるのですが、加速時や上り坂ではペダルを回した力が推進力に変わるまでのロスが大きくなり「もっさり」とした印象を持ってしまいます。
さらにKING ZYDECOでは、フロントフォークはエンド部分のパーツを入れ替える事で、ホイールベースは更に短く調整する事が可能で、シクロクロスレーサー並みに機敏な操作感を楽しむ事も出来ます。
細かいギミックは他にもあります。トップチューブにはアクセサリを取り付け可能な台座が。
ダウンチューブには前輪が跳ね上げた砂利からフレームを守るために、カーボンの補強が施されています。
格好だけではなく質実剛健な部分も感じさせる、まさにKINGと呼ぶに相応しいこのバイク。発表されてから人気沸騰、日本に入荷したのもごく僅かとか…。1年近く待ってようやくベックオンにもやって来ました。
あの有名なYoutuberも手に入れたと噂の一台、ぜひその目でご覧になってください\(^o^)/