暑くなったり寒くなったりを繰り返していませんか?
自転車に乗ろうと思うと、白い吐息がでるようになりました。暖かくなるまで冬眠!?いえいえ、寒さ対策を整えれば、こんな時期でも快適にサイクリングを楽しむ事が可能です。
人一倍寒がりなスタッフ野村ですが、寒い時期でも普段と変わらず自転車で走り回っています。
今回は「冬の重ね着~厳冬期編」を紹介したいと思います。
冬のサイクリング、特にロングライドでは気温や風速など気象の変化と、豊富な運動量が仇となって、体温を一定に維持するのが困難になっています。なぜ寒さを感じるかというと、自転車特有の条件がその原因になっています。
風速1mの風を浴びると、人間の体感温度は1℃下がるといわれています。風速1mという事は時速に換算すると3.6km。乱暴な言い方をすれば、時速36kmで走っている時に受ける風によって、体感温度は10℃程さがっていることになります。
とはいうものの、時速36kmで走っていれば身体は温まり、汗をかいている事でしょう。
そして、この汗も寒さを感じる原因になっています。人間の皮膚は濡れている状態になると、何も無い状態に比べて3倍~4倍の熱を放出するそうです。
また、濡れていると乾いている時の25倍も冷たさを感じると言われています。
スタートする時は寒さ堪えて走り出して、頑張って走った後は汗冷えで凍えてしまった。こんな経験をした事はありませんか?
上記の内容を踏まえたうえで、快適なサイクリングをするための重ね着を考えたいと思います。
まずはアウターから
CASTELLI MORTIROLO 3 JACKET
まともに風を受ける正面は冷たい空気を遮断する加工が、一方で背面は熱や汗を外に逃がすために、通気性の良い素材を使用しています。前見頃にもベンチレーションがあるため、開け閉めすることで体温調整が細かくできる優れものです。値段は張りますが、こういった高機能ウェアをもっているとライドがぐんと楽になります。
インナーウェアについて
続いてジャケットの下にはインナーウェアを重ね着します。インナーについては、それぞれの機能を理解したうえで、状況に合わせて使い分けを行います。実際にスタッフ野村が使用しているインナーは次のとおりです。
①GILL HYDROPHOBE
秋~冬~春先に使用します。保温性と疎水性(水分の排出)を有したシャツで、冬用のジャケットのインナーとしてだけでなく、しっかりした生地であるため、肌寒いくらいの季節に半袖ジャージの下に着ることもできます。一番登場する機会が多いインナーです。
②GORE BASE LAYER WS Thermo Shirt
真冬に冷たく乾いた風が吹くような、本当に寒い時に使用します。正面にはウィンドストッパーという、冷たい空気を通さない素材を使用し、保温性の高いインナーです。
③finetrack アクティブスキン®ロングスリーブ/メリノスピンサーモロングスリーブ
厳冬期のロングライドや夜間も走り続ける場合など、過酷な状況が想定される場合に使用します。finetrackのインナーは、肌を汗による濡れから守ってくれる「ドライレイヤー」と汗を吸い取って乾かす「ベースレイヤー」を重ね着する事で真価を発揮します。上記2つはfinetrackの中では最高の保温性を持った組み合わせで、ウィンドブレーカーも不要になるくらい寒さを感じなくなる一方で、アップダウンを繰り返すライドでも汗冷えする事はありません。
↑finetrackの「ドライレイヤー」 パワーメッシュ
寒さの感じ方や、走り方、発汗量には個人差があります。寒くなる仕組みとウェアの効果を理解したうえで、みなさんの用途に合った重ね着で快適なウィンターシーズンを過ごしてください。