2015世界パラトライアスロン横浜大会に参加しました
先日予告したとおり、ベックオンスタッフ武友麻衣が、
2015世界パラトライアスロン横浜大会にPT5(視覚障害)山田敦子選手のガイドとして参加してきました。
視覚障害の山田選手の「ブラインド」クラス(PT5)は、同性のガイド1名がレース全体を伴走しなくてはなりません。
バイクパートはタンデムバイク(2人乗り自転車)の使用が義務付けられており、ガイドが前に乗ってパイロット役を務めます。このガイドを私がつとめるのです。
前日の15日金曜日から会場入り。
この日は、試泳・試走、説明会、障害の種類や程度を確認し、クラス分けをするクラシフィケーションが行われました。
そして、5月16日(土)レース当日。
当日は予報どおり早朝より雨というコンディションでした。やはり雨のレースは気を使うことも多く、大変なレースになるだろうと不安にもなりましたが、できることだけを冷静に対応することを心がけることにしました。
今回ガイドとしての私の目標は、
①山田選手のポイント獲得への貢献
②外国人選手に負けることのない走りをして、山田選手に自信をつけてもらうこと!
この2点を念頭に全力でサポートをすることにしました。
そして、とうとうレースが始まりました。トライアスロンはスイム⇒バイク⇒ランの順番で競技をつなげていきます。
スタートは水中からです。
山田選手と私は太ももにロープを巻き、離れないようにします。
山田選手は目が不自由なので、とにかく声をかけながら状況を伝えていきます。
スイムではブイを目指して泳ぐのですが、声かけをして方向を伝えたり、手で押したりして軌道修正を行います。
良いタイムでスイムを終え、トランジット。
トランジットエリアをバイクのところまで、方向や段差の有無、アップダウウンの声かけをしながら一緒に走って行きます。
トランジットエリアでは、自分のトランジットと選手が必要とするものを声かけし合いながら準備していきます。
乗車ラインを超えたら乗車。
視覚障害の山田選手のクラス(PT5)は、場合には、タンデムバイクが義務となります。ガイドである私が前でパイロットです。
尚フラットペダルなのは、私自身が走行に不安があるためです。
タンデムバイクって、結構怖いんです(+o+)
走行中は、常に声かけをします。コーナーの角度やU字ターン、アップダウン、前後との差や路面状況などありとあらゆる状況を伝えて、山田選手が不安にならないようにします。
U字ターンは、私の立ち上がりの加速が遅いため山田選手にダンシングを強要!します!
のぼりも「こいで!こいで!」と声かけし、がんばってもらいます(^^;
降車ラインの手前で降車しトランジット。ビンディングシューズは使わず、既にランシューズなので、手首をロープでつなぎランへ!
ランも、バイク時と同様にこまめに声かけをします。山田選手はランが苦手なので、顔色を見ながら、追い込んで走ってもらいました(^^;
私もほっとするフィニッシュゾーンへ(^^)/
今回、初めて外国人に負けずゴール!することができました。
そして、タイムも昨年よりも5分も短縮することができました。
ゴール後、山田選手は追込みと軽い脱水で倒れこみましたが、持ち前の早い回復力です(^^)/
そして表彰式(^^)/
今回、頑張ったおかげで表彰台に上ることができました!!
ガイドも一緒に表彰台に上ります。
1位 ケイト・ケリー選手(オーストラリア)
2位 山田 敦子選手
3位 ソフィア・レンギル選手(ハンガリー)
この結果により、山田選手の現在の世界ランキングは7位に上昇しました。
山田選手はこれからもポイント獲得のために、たくさんの大会に出場していきます。
TOP選手とはまだまだ力の差があるのも事実です。
しかし、今回外国人選手を相手に互角に戦うことができてきたという自信は、今後大きな頑張りになると思います\(^o^)/
山田選手を支えるガイドは私以外にもいますので、山田選手をお見かけした際には暖かい応援お願いします☆☆☆
雨の中、スタッフやボランティアの皆様、応援に頂いた皆様お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました\(^o^)/
※余談ですが、1位のケイト選手のガイドはミケリージョーンズ選手。
オリンピック、アイアンマンのメダリストなんですよ!スゴイ(^^)/