LAPIERRE XELIUS EFI Ultimate スタッフインプレション
創業1946年、フランスの老舗総合バイクブランドLAPIERRE(ラピエール)。レースシーンには欠かせないメーカーの一つとして、母国フランスをはじめヨーロッパで特に人気があります。
UCIプロロードレースチームとして有名な、ティボー・ピノ(2014年ツール・ド・フランス総合3位)らを擁するFDJ.fr (エフデジ・ポアン・エフエル)に機材提供をするなど、実績のあるメーカーです。
フランスはディジョンに本拠地を置き、開発から性能テスト、組み上げまでを一貫して自社ファクトリー内で行うラピエールは、シティサイクルからピュアレーシングモデルまでをラインナップする総合バイクブランドですが、長い歴史で培われた技術を活かし奇をてらわない確かな製品づくりを行っているそうです。
そんなラピエールのラインナップにおいて、ロードモデルのフラッグシップに位置するゼリウスシリーズ。長年に渡り自国プロチームであるFDJへと供給が行われ、実戦からのフィードバックを活かしブラッシュアップを続けています。
今日はこのバイクのインプレッションをご紹介していきます。
以下、スタッフインプレッションです。
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XELIUS EFI Ultimate(ゼリウス EFI アルティメイト)
ルックスに惹かれてこのバイクを選んだのですが、乗ってみてびっくりの性能です。
現在私のロードバイクの主な用途は、通勤、休日のロングライド、ロードレースへの出場、レースに向けたトレーニングなどですが、ロードバイクに乗り始めて30年弱、乗り継いできたものだけでも30台以上、試乗など含めると100台以上は乗ってきた中でも、ここまで自分のフィーリングに合うバイクは初めて。
一台でロングライドからレースまで、多様なシチュエーションに対応させられるすごいバイクです。
先ずはなんといっても剛性バランスがすばらしい。フロントフォークは時速70kmの下りでもぶれることがなく、ゴール前のスプリントでも横にたわむことなくしっかりパワーを受け止めて推進力に代えてくれます。かといって振動吸収が悪いかといえばそんなことはなく、路面からの細かい振動は見事に吸収してくれます。
おそらくこの剛性と振動吸収の見事なマッチングはフロントフォークだけでなく、ヘッド付近との剛性も絶妙なバランスからくるものだと思われます。
ペダリング時も硬いゴムを踏んだようなBB付近のフィーリングが、見事に足にこない高剛性を実現させ、長時間踏んでも疲れにくいのに、ロスを感じさせないのです。普通のフレームならばここまで足にこないフレームは、柔らかすぎて上り坂では引きずるような感覚になるのですが、このバイクはそういった感じはまったくなく、むしろBB付近のたわみがバネの様に利用でき快適に登りもこなすことができてしまうのです。
今まで超が付くほどのハイエンドの人気モデルにも乗ってきましたが、時速70kmを超えるようなダウンヒルでここまで安心感があるものは初めてでした。おそらくはサイズ設計とダウンチューブの剛性が安定感につながっていると感じます。このサイズ設計は普段からのマシンコントロールにも現れ、とにかく素直にバイクを操れるので初心者からベテランまで、すぐにバイクの性能を引き出すことができる設計といえます。
とにかく教科書やお手本のような誰もがすぐに乗りこなすことができるフレームです。
悪く言えば癖やとんがったところがないともいえますが、バイクとして何が必要かを教えてくれる安心してお勧めできるフレームです。
ご紹介したLAPIERRE XELIUS EFI Ultimate(ゼリウス EFI アルティメイト)。いかがでしたか?
ベックオンでは皆さんのライディングスタイルに合わせて、経験豊富なスタッフがバイク選びのご相談に応じています。ご紹介したゼリウスのご予約も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
さて、次回は、LAPIERREのその他のバイクのご紹介を予定しています。お楽しみに!