落合佑介・日本縦断ギネス記録チャレンジ帯同記~ベックオンスタッフ野村

こんにちは、ベックオンの野村です。

SNSでフォロー頂いた方はご存じのとおり、ベックオンでサポートしている落合佑介さん、自転車による日本縦断ギネス記録チャレンジの結果、136時間30分現行の記録を大きく更新するタイムで完走されました。(記録更新についてはギネスへ申請中)

落合さんはアメリカ大陸横断レース・RAAM、

への参戦を目標にRPP(ランドヌール+プロジェクト)というチームで活動されており、今回の日本縦断はサポートの体制やウルトラロングライドのデモンストレーションとして敢行されました。

私は事前の機材のメンテナンスと、日本縦断中の兵庫県から札幌までの区間において、車で移動しながらのサポートを行いました。

サポートとして随伴するのは昨年のRAA

に続いて2回目です。

車を運転する野村

落合さんは過去にブルべで日本縦断を経験していたので、ギネス記録の更新は走行する前から確実でした。機材に関してはトラブルによるリスクを減らしたうえで、日本縦断の先にあるRAAMの5,000km超のロングライドを見据えてサポートとアドバイスを行いました

メインバイク

今回はギネス記録の規定で自転車は1台しか使用する事ができないため、メインバイクであるオーダークロモリバイクを使用しています。年初にオーバーホールをした後、定期的に点検を実施しました。落合さんはこのバイクをトレーニングを兼ねた通勤や200km以上のライドでも使用していますが、もちろん雨や嵐でも関係なく走っているので、日々状態は変化しています。

点検時の部品の状態です

コロナ禍の影響でスケジュールの調整が難しく、ギリギリまで調整やパーツ交換を行いましたが、自信をもって送り出す事ができました。特別なカスタムよりも、安心してスタート地点に立てる、苦しいときにすべてを任せるバイクに仕上げる事を意識して、何度も手入れとヒアリングを繰り返しました。

機材の打合せ

昨年のRAAから変更点があり、タイヤのサイズは24から26にステムにはショック吸収機構を採用したサスペンションステムREDSHIFTを使用する事になりました。快適性と軽さはトレードオフになる事が多く、スピードを求めると今回の選択にはデメリットもありますが、距離と時間が長くなるほど快適性を重視するべきだとの結論に至りました。

サスペンションステムREDSHIFT

使用したタイヤはIRCのASPITE RBCC 26c。耐パンク性を犠牲にすることなく、走りの軽さとグリップ力を追求したレーシングタイヤです。RBCCというIRC独自の米ぬかを素材にしたコンパウンドとクラシックな杉目のパターン。後半では雨に降られる時間が長かったのですが、落合さんは晴天時と変わらない様子で安定した様子で走っていました。運の要素もあるのですが、2,600kmの行程でパンクは起こりませんでした。

ホイールバランス調整中

ホイールはGOKISOの50mmハイトのカーボンホイールを使用しています。今回のルート上では峠やアップダウンを含む場所が少ないため、エアロ効果を重視したチョイスです。ディープリムになるとリム重量のバランスが崩れる事が多いため、ホイールバランス調整も行いました。僅か数gの違いですが、この違いがウルトラロングライドでの快適性に繋がります。

さて、ここからは日本縦断中の様子について、写真で振り返りながら紹介したいと思います。

2021年10月15日(金)午前1時、鹿児島県佐多岬をスタート

下関にて

スタートは10月15日の午前1時、あっという間に九州を縦断して、その日の夜には人道トンネルを通って本州へと渡りました。

サポートの様子(どれにしようかな??)

パン屋さんで落合さんの好きなパンを調達

今回のチャレンジでは、スタート地点の佐多岬からゴールの宗谷岬まで同行するメインカーの他に、RPPのメンバーとブルべやロングライドが縁でつながった全国の協力者が、サブカーとして車で落合さんを追いかけながらサポートを行いました。落合さんは最低限の装備しか持たずにひたすら走り続けるので、サポートクルーが休憩場所の確保や補給食の準備を行います。

メンテナンス

私は兵庫県のたつのから札幌までサポートを行いましたが、落合さんは日が暮れても、雨が降っても、何事もないかのように一定のペースで走り続けます。上記のようなサポート以外に、メカニックとして一定距離ごとに自転車の点検とチェーンの掃除・注油を行いました

使用しているケミカルはワコーズのチェーンルブリキッドです。

エクストリームという、耐久性と撥水性に優れたオイルにパワーというオイルを追加で塗布しています。厚い油膜を作りだし、チェーンの動きにクッション性をもたせることで、長時間のライドでの疲労軽減が期待できます

北陸以後は雨に降られる時間が長かったのですが、細かくメンテナンスを行ったことで、落合さんは走行距離が増えても機材の調子が全く気にならなかったそうです。皆さんも、ツーリングや600kmを超えるブルべなどでは、道中でも機材の点検や掃除を行うと後半も快適に走る事ができるでしょう小分けにしたオイルや個包装のクリーニングシートがあると便利です。

ゴッドファストクリーナー

<ゴッドファストクリーナー>サッと拭くだけで、あきらめていた頑固な汚れもすばやく除去。 水も石鹸も不要なので、場所を選ばずにどこでも使える業務用のウォータークロス。

また、ワコーズといえばアグレッシブデザインの日焼け止め。

100時間以上のウルトラロングディスタンスでは、日焼けによる疲労も軽視できません。汗でも流れ落ちない耐久性抜群の日焼け止め、雨に降られてももちろん大丈夫でした。

Aggressive Design Top Athlete Sun Protect “Fighter”

続いて、今回の縦断で想像以上の活躍をしてくれたのがプロテクトJ1です。こちらはアースブルーという日本メーカーが開発した過酷なスポーツに向けて作られた保護クリームです。いわゆるシャモアクリームとの違いは、肌を守るという事に徹しており、雨に長時間降られた際に皮膚がふやけるのを防止してくれて、臭いやべたつきが一切ありません。落合さんは4~5時間毎にプロテクトJ1の塗り直しを行い、サポートクルーの間では「J1タイム」という通称で浸透していました。

プロテクトJ1

道中では沿道で応援に来てくださった方々も。北陸では落合さんが使用しているホイールGOKISOのメーカーの方が応援に。圧倒的な回転の軽さが今回の記録達成への一助であった事は間違いありません。

GOKISO(株式会社近藤機械製作所)の応援団

北陸にて

長かった新潟よ、さらば。

夜間のサポート

洗濯してます

北陸~東北の区間では雨が降ったりやんだりでした。雨具の準備や濡れたウェアの洗濯など、走り続けるためにできる事はすべて行います。

青函フェリーにて

青森から函館へはフェリーで移動しました。束の間の休憩を取った後は、いよいよ北海道へ上陸。ここからがラストスパート、と言っても600km以上あるのですが…。

北海道を走る

雨の北海道を走る

BOOST SHOTで英気を養う

日本縦断中に押し寄せた冷たい空気と雨雲は北海道でも我々を苦しめました。北海道で調達したレインウェアを着込んで我慢の走りが続きます。宗谷岬までは猛烈な向かい風で時速10kmも出ないような状態に。普段のロングライドやブルべではカフェインを摂取する事が少ない落合さんですが、ここ一番の頑張りどころではBOOST SHOTで気合を入れてゴールを目指します

北海道宗谷岬に2021年10月20日(水)17時30分にゴール。

翌日、改めて記念撮影

想定以上の向かい風で予定より遅れたものの、136時間30分で完走する事ができ、現行のギネス記録を20時間以上更新する事ができました

「日本縦断」ではなくてもウルトラロングライドやブルべ、エクストリームなツーリング、ロングライドに挑戦したい方、ぜひご相談ください

 

おまけ

日本縦断中に色々なところで発見されたウォーリーの秘密についてはベックオン店頭にて…

 

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