雨のロングライド~大阪から日本海まで装備もご紹介
ジメジメとした気候が続いています。週末に久しぶりに出かけようと思ったら雨予報。
また、サイクリング中に不意に雨雲に襲われる事も珍しくなくなってきました。
そこでスタッフ野村が、梅雨や最近の夏場のライドを攻略するヒントを探しに、6月上旬に日本海まで出かけました。
ライドのレポートと合わせて便利なサイクリングアイテムを紹介したいと思います。
今回のライドの目的は『5時半に自宅を出発して、昼頃には日本海で海鮮丼を食べること』
ギリギリまで天気予報とにらめっこでしたが、どうやら夕方から雨が降りそうです。
けれども、気温は高く、日本海から吹く追い風に乗って帰宅すればダメージは少なく済みそうです。
STRAVAの記録はこちら→「雨のなか舞鶴まで」
今回は基本的には晴天時と同じ装備ですが、自転車には前後共にフェンダー(泥除け)を装備。
雨が降る中でのライド、身体を守るために気を付けたいのは次の2点です。
<1>水を浴びることによって、体温が低下する。
体温が低下すると、運動能力も落ちますし、体調不良の原因にもなります。
さらに雨を避けるために休憩を取ってしまうと、濡れていた水が乾くことで、気化熱で体温がさらに奪われるという、最悪の事態も考えれらます。
<2>不快感の増大により、判断力や思考力が低下する。
ウェアやシューズなどのアイテムが濡れてジュクジュクになったり、レインウェアを着込んだものの、蒸風呂のような状態になって不快感が増大してしまう事があります。
そうなると、判断力や思考力の低下が起こります。
転倒やパンクなどのトラブルを防ぐためにも、雨の中であっても常に余裕をもってライドすることが必要です。
単純に濡れないようにするだけでなく、運動強度や天候の変化を見据えて装備を整えます。
完全な雨予報ではないものの、どれくらい雨に降られるかは未知数。
ただし、今回は気温が20度前後と高かったため、雨のシャワー効果による冷却も期待して、敢えて「防水」ではなく、「撥水」のウェアを選びました。今回用意したジャケットは
「Fma ライト レイン&ウインドジャケット」
撥水効果の高い軽量ウインドブレーカーで、ジャージのバックポケットに収まるコンパクトさが魅力です。
防水と撥水のウェアを使い分ける目安ですが、個人的には汗をかくくらいの運動をするとき、30分以内の短時間のライドで終了する場合は撥水で十分。
例えば、今回のケースですと、気温が低くなく降雨量も多くない、運動強度が高いため、条件的にはぴったりです。
逆に、中~低強度で長時間のライドや寒い時期には防水ウェアが活躍してくれます。
シューズカバーについては、出先で着脱が面倒なのと、荷物を増やしたくなかったので今回は見送りました。
シューズを守る効果はフロントフェンダー >> シューズカバーです。シューズカバーを付けていてもフロントフェンダーがなければ、効果は半分以下だと思います。
続いて、お腹や首回りなど「ここを冷やすと調子が悪くなるんだよな~」という場所がある方も多いかと思います。
写真ではわかりませんが、ジャージの下のインナーにはファイントラックのドライレイヤー着用。
ファイントラックパワーメッシュ
抜群の吸水と撥水のおかげで、ジャケットが染みるくらいに濡れても体幹部が「冷たい」と感じることはありませんでした。
そして、私の場合は夏場であっても、雨天ライドの場合は膝を守るためにニーウォーマーを着用します。
2年前に参加したブルべで、夜中に走っている最中に雨に降られて、冷え切った膝に違和感が出てしまい、DNFした経験があります。
年間を通じて活躍するのは、撥水の生地を採用したレッグウォーマーorニーウォーマーです。(保温性もあるので、20℃超の晴天時の日中では使えませんが)
おススメはsportsful「NORAIN」やcastelliの「NANO FLEX」です。
秋冬シーズンを逃すと入手が困難です。ベックオンでもわずかですが在庫が残っています。見かけたら即ゲットしてください。
以前のレポートで紹介したレッグウェアもこのタイプで、シャカシャカとした感じの防水パンツに比べて伸縮性があり、ペダリングを妨げることがありません。
今からでも手に入るおススメはDeFeetのチャコールウールを使用したニーカバー(アームカバーもあります)です。
ウールはサイクリングに限らず、アウトドアウェアの素材として定評がありますが、動物の身体を守っている素材だけあって、蒸れにくく濡れても不快感が少ない事が特徴です。
霧雨の降る中、アップダウンを繰り返して亀岡を抜けて舞鶴まで到着。
お昼ごはんは、サケとイクラの海鮮丼。
帰路は予定より早く雨が降り始め、5時間程雨に降られましたが、休憩を最小限にとどめ、体を冷やさずに無事に大阪市内へ戻る事ができました。
今回のライドでは巷で噂のブルべ専用グローブ「intro stinger 4」使用しました。
適材適所に配置されたパッドはなんと8か所。クッションの厚さだけでなく、ハンドルの握りに影響を与えることなく、どこを握っても、どんな姿勢をとっている時でもパッドがてのひらを守ってくれるので、非常に安心感があります。
200㎞以上のライドではstinger 2を愛用していましたが、これに慣れてしまうともう他のグローブには戻れそうにありません。
パッドの厚みが増しているにも関わらず、装着感は同メーカーのsoldierシリーズに近く、軽い装着感で脱着もstinger 2に比べて非常に楽になっています。
ロングライドにおける手のひらの違和感の解消だけでなく、ハンドルに体重を乗せがちなビギナーさんや、introのstinger 2愛用者にもおススメです。