先輩も乗ってるTIME（タイム）
1986年にクリップレスペダルメーカーとしてフランスで創業した「TIME（タイム）」。カーボンの扱いに長け、素材の特徴を活かした名フレームを多く生み出していて、日本でも競技志向の強いユーザーから絶大な信頼を得ています。独自のカーボン成形技術、RTM工法によって製造されるフレームには根強いファンも多いです。
しかし最近では、漫画「弱虫ペダル」からこのブランドを知る方も多いのではないでしょうか？
TIME VXRS Limited Edition ／ FRAME SET
VXRS 限定モデル／フレームセット
今回ご紹介するのは、世界で300台限定復刻で発売された「TIME VXRS Limited Edition」。
発売当時の値段（ベッティーニが活躍した当時は７０万位した逸品です）を考えたら安いのですが、未だTIMEのフレームは廉価版がなく、自社生産を貫いているため手頃とは言えない価格ではあります。でも、こういう特化したフラッグシップだけ用意するというところがタイム社が憧れのブランドたる所以ですね。
フォークの先端にはアルカンシェルとアテネオリンピックが開催された2004年の文字が入っています
さて、こちらの「TIME VXRS Limited Edition」、同モデルを使用してアテネオリンピックと2006年の世界選手権を筆頭に数多くの勝利を獲得した実績を讃えイタリアのプロロード選手パオロ・ベッティーニの名を冠しています。
生産数世界限定300台。通しナンバーが振られています。これはナンバー118です。 そして、ベッティーニのサインも入っています。
こちらのバイク、細身でしなやかなラグフレームです。
同じカーボンバイクで近年は太めのチューブが多いので、見た目の細さも今では新鮮でかっこいい、ちょっと目をひきますよね。
TIMEが考える現在最高のカーボン繊維で当時の型のまま作ったフレームとなっています。
ボトムブラケットはネジきりで、シフトワイヤー＆ブレーキワイヤーは外出しです。
乗り心地は、強すぎない横剛性と快適性があります。そしてよく走ってくれるので、現在販売されているモデルにない特別感が所有欲をもそそります。前後の剛性のバランスが抜群なのも特記すべき事項です。
また、ベッティーニ、ボーネン、ボクレールも乗ったこのフレームが勝ち得た数えきれないほどのタイトルがそれに拍車をかけます。
このバイクは 初めてフルカーボンラグを採用、左右非対称チェーンステー、ステム・クランクまで含めたモジュール設計、ISPなど、当時の流行である要素をほかのバイクに先駆けて取り入れたエポックメイキングなフレームとして注目を浴びました。
その後、マイナーチェンジを繰り返しながら熟成されていった歴史があります。
この限定モデルには専用のシートポストなどが付属しています。
また、マンガやアニメで大人気の「弱虫ペダル」。主人公小野田坂道が悩んだ時や不安な時にいつもアドバイスをし励ましてくれる憧れの先輩で、その精神的支えのクライマーの巻島裕介が乗っている設定のバイクが「TIME」社製。
巻島先輩が跨っているのは、このVRXがマイナーチェンジした後の「VXRS ULTEAM World Star」だと言われています。
今回紹介した「VRX」とフォルムは一緒ですので、巻島先輩にあこがれている皆さんも、垂涎のバイクであること間違いありません。
是非ベックオンでチェックしてください。
